約 1,636,405 件
https://w.atwiki.jp/setia/pages/30.html
破壊神フォロボス最短系Lv順けだかき星々の地図Lv72 大いなる闇の地図Lv74 見えざる神々の地図Lv79 放たれし星々の地図Lv80 けだかき魔神の地図Lv80 あらぶる闇の地図Lv81 見えざる魂の地図Lv85 大いなる神々の地図Lv85 見えざる闇の地図Lv85 とどろく悪霊の地図Lv86 見えざる光の地図Lv86 とどろく闇の地図Lv87 怒れる闇の地図Lv88 見えざる光の地図Lv89 とどろく魔神の地図Lv90 残された星々の地図Lv91 あらぶる星々の地図Lv92 大いなる星々の地図Lv93 見えざる魂の地図Lv94 大いなる魔神の地図Lv95 あらぶる魂の地図Lv97 あらぶる星々の地図Lv97 見えざる悪霊の地図Lv97 大いなる神々の地図Lv99 あらぶる闇の地図Lv99 残された星々の地図Lv99 破壊神フォロボス最短系Lv順 けだかき星々の地図Lv72 地図名:けだかき星々の遺跡Lv72 発見者:はっしー 場所:グビアナさばく(35) 地形:遺跡 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで122秒 大いなる闇の地図Lv74 地図名:大いなる闇の坑道Lv74 発見者:かつゆき 場所:セントシュタイン城横(05) 地形:遺跡 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで123秒 見えざる神々の地図Lv79 地図名:見えざる神々の地図Lv79 発見者:おがわら 場所:カズチィチィ山(5A) 地形:水 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで118秒 放たれし星々の地図Lv80 地図名:放たれし星々のアジトLv80 発見者:エリカ・くまぞう 場所:船着場横(22) 地形:洞窟 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで124秒 けだかき魔神の地図Lv80 地図名:けだかき魔神の沼地Lv80 発見者:チョロゲ・リアッカ / クロエ 場所:セントシュタイン城横(05) / 西ナザム地方(6E) 地形:水 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで138秒 あらぶる闇の地図Lv81 地図名:あらぶる闇の道Lv81 発見者:カズ 場所:西ベクセリア地方(1C) 地形:洞窟 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで125秒 見えざる魂の地図Lv85 地図名:見えざる魂のアジトLv85 発見者:さやっぺ 場所:べレンのきしべ(24) 地形:洞窟 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで139秒 大いなる神々の地図Lv85 地図名:大いなる神々の世界Lv85 発見者:がおちゃ 場所:グビアナさばく(3A) 地形:洞窟 ボス:B13F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで142秒 見えざる闇の地図Lv85 地図名:見えざる闇の墓場Lv85 発見者:ピヨひこ / コロナ 場所:東ベクセリア地方(16) / サンマロウ地方(2D) 地形:洞窟 ボス:B13F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで165秒。B3F中断即開けげんませきx2 とどろく悪霊の地図Lv86 地図名:とどろく悪霊の坑道Lv86 発見者:ムック / キミドリ 場所:ヤハーンしっち(4F) / 竜のしっぽ地方(7C) 地形:洞窟 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで128秒 見えざる光の地図Lv86 地図名:見えざる光の眠る地Lv86 発見者:ベーヤン 場所:グビアナさばく(3A) 地形:水 ボス:B12F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで197秒 とどろく闇の地図Lv87 地図名:とどろく闇の凍土Lv87 発見者:ミカエラ 場所:アイスバリーかいがん(4B) 地形:氷雪 ボス:B14F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで180秒 怒れる闇の地図Lv88 地図名:怒れる闇の水脈Lv88 発見者:ゆりっぺ 場所:東ナザム地方(6A) 地形:水 ボス:B16F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで181秒 見えざる光の地図Lv89 地図名:見えざる光の眠る地Lv89 発見者:タカシ 場所:ジャーホジ地方(62) 地形:水 ボス:B16F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで200秒 とどろく魔神の地図Lv90 地図名:とどろく魔神の道Lv90 発見者:アフロス 場所:カズチィチィ山(60) 地形:洞窟 ボス:B15F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで151秒 残された星々の地図Lv91 地図名:残された星々の墓場Lv91 発見者:うーにーず 場所:カズチィチィ山(5A) 地形:氷雪 ボス:B14F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで161秒 あらぶる星々の地図Lv92 地図名:あらぶる星々の世界Lv92 発見者:コロナ / リョウ 場所:アシュバル地方(3B) / べレンのきしべ(24) 地形:洞窟 ボス:B15F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで157秒 大いなる星々の地図Lv93 地図名:大いなる星々の墓場Lv93 発見者:ゆりっぺ 場所:西ベクセリア地方(1A) 地形:火山 ボス:B15F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで197秒 見えざる魂の地図Lv94 地図名:見えざる魂の巣Lv94 発見者:ソフィア 場所:アユルダーマとう(1F) 地形:火山 ボス:B16F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで188秒 大いなる魔神の地図Lv95 地図名:大いなる魔神の巣Lv95 発見者:かずし 場所:西ナザム地方(6E) 地形:洞窟 ボス:B16F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで---秒(未計測) あらぶる魂の地図Lv97 地図名:あらぶる魂のじごくLv97 発見者:なまりょ 場所:ヤハーンしっち(4C) 地形:火山 ボス:B16F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで205秒 あらぶる星々の地図Lv97 地図名:あらぶる星々の墓場Lv97 発見者:ヴァル 場所:グビアナさばく(35) 地形:洞窟 ボス:B16F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで208秒 見えざる悪霊の地図Lv97 地図名:見えざる悪霊の雪原Lv97 発見者:かずし 場所:エルマニオンかいがん(3F) 地形:氷雪 ボス:B15F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで---秒(未計測) 大いなる神々の地図Lv99 地図名:大いなる神々の奈落Lv99 発見者:シン ・ でぶ 場所:ジャーホジ地方(64) 地形:洞窟 ボス:B17F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで200秒 あらぶる闇の地図Lv99 地図名:あらぶる闇の水脈 Lv99 発見者:ノブオ・フミタカ・アリーシャ 場所:アイスバリーかいがん(4B) 地形:水 ボス:B17F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで219秒 残された星々の地図Lv99 地図名:残された星々の水脈Lv99 発見者:サイヤジン・アーク 場所:エラフィタ地方(0F) 地形:水 ボス:B17F 破壊神フォロボス 内容:ボス部屋まで221秒
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/1188.html
『擦れ違いのその後に』 「擦れ違い……ねえ」 そんな私の呟きに反応したのか、隣にいるこなたがスッとイヤホンを外した。 「……どったの、かがみん? 急にそんなこと言い出して?」 「いやね、テレビでやってた映画がさ、若いカップルが擦れ違いながらも結ばれるっていう内容だったのよ」 ふとテレビに視線を戻すと、映画はもう終わっていてニュース番組が放送されていた。 こなたとの話のほうが重要と判断した私は、それに集中する為にテレビの電源を消した。 「それはまた随分と古典的な……今時そんなの流行らないよ」 「昔の映画だったからね~。ていうか、あんたも一緒にいたんだから内容分かるだろ?!」 「いや~、私こっちに夢中だったし! それにイヤホンも付けてたしさ~!!」 こなたは目の前にのテーブルにあるノートパソコンを指差しながらそう言った。 画面表示を見る限り、ネットゲームでもしていたのだろう。 自分の部屋に戻ってすればいいものの、私がリビングにいる時はわざわざノートパソコンを持ってきてこなたはここでゲームをする。 それも私と一緒にいたいんだなーなんて思うと、微笑ましかったりするのだけど。 さっきだってイヤホンしてたのに、私の声には敏感に反応したし…… まったく、こういうところは何時まで経っても可愛いと思う。 「それにしても、本当に擦れ違いなんて流行らないわよね。どうしてかしら?」 「ふっふっふ、それにはちゃんと理由があるのだよ、かがみん!」 こなたは自分だけが知っているのが凄く嬉しいらしく(何時もはそんなことほとんどないし)、嬉々とした表情をしている。 なんだか悔しいような気もするけれど、ほんの少しだけ興味がわいた。 「へぇ~、どんな理由があるの?」 「これはお父さんから聞いたんだけどさ。知ってる? かがみ。 小説家、特に推理作家はどうやって携帯電話を使えないようにするかを考えるのに苦労してるって話」 「知らない。でも凄く分かるような気がするわ」 こなたの言った事は初めて聞いた事だった。でも言われみると確かに納得できる。 携帯電話があるとお話の中では不便であることが多いかもしれない。 推理小説など携帯電話で助けを呼ばれたら、お話にならないだろうし。 「今の時代どこでも携帯電話が通じるから、大変らしいよー」 「確かに昔の小説とか読んでたら『なんで携帯電話を使わないんだー』っていいたくなる場面あるものね」 外国ならともかく、今時電話線を切られたくらいで外部との連絡が不可能になるとは思えない。 それに最近では地下ですら電波が届くのだから、山奥とかじゃない限り携帯電話は使えてしまうだろう。 その山奥でさえ、これからはどうなっていくことか? 高校時代にこなた達と山で遭難しそうになったことがあったけど、それだって携帯電話が通じてなんとかなっちゃったし。 そう考えると、推理小説、それも本格と名のつく物の行き先は暗いのかもしれない。 「それと同じで、擦れ違いの場面を書くのも難しいし、書いても現実性がなくなっちゃうみたいだよ。 待ち合わせ場所にいるはずの相手が見つからない。それじゃあメールか電話で連絡だって、今はそれが普通になっちゃってるもん。 携帯持ってない人なんて、今じゃほとんどいないしね」 「それでもあんたは、なかなか携帯持ち歩かなかったけどな」 「それは昔の話だよ……」 こなたは私の突っ込みにバツが悪るそうに肩を竦めた。 昔のこなたを思い出す。 思えばこいつはいつも携帯電話を忘れきて、それでいて待ち合わせの時間に遅れていた。 そしてそれを当たり前だと思っていたのだから、当時の私は非常に悩ましく思っていたのを覚えている。 今は流石に携帯電話も持ち歩いているし、それに……大抵の場合一緒に出かけるから問題なのだけど。 「と言うわけで、ロマンチストのかがみには生きにくい世の中になってしまった訳だよ」 「誰がロマンチストだ! でもまあ、話の内容は納得。確かにこんな時代にドラマみたいな擦れ違いなんて起きないわよね」 便利になったというか、夢がなくなったというか…… 電話が普及して手紙を書くことが少なくなったように、メールが普及して年賀状を書かなくなったように、 便利さというのは夢や風情と反比例するのかもしれない。 「かがみはさ、してみたい? そういうドラマチックな擦れ違い?」 「あー、絶対いいわ。ここに至るまで、散々すれ違ってきたから。もうたくさん、おなかいっぱいって感じ」 「そうか……そうだね。私ももうしたくないや」 思えば擦れ違いの連続だった。 互いの感情と擦れ違い、生き方で擦れ違い、そして家族、友人ともすれ違った。 おそらくは普通の人が体験するよりもずっと多く…… 「でも……今じゃそれも悪い事じゃないように思うから不思議よね」 すれ違って、すれ違って、すれ違って、それでもそれが重なるたびに何か大切なものを得たような気がする。 そう思えるほどには歳を取ったのだと思う。 「思い出にすらツンデレとは、流石かがみん! 私の嫁!!」 「ツンデレ言うな!」 お約束ともなったこなたとのこのやり取り。一体どれだけしてきた事だろう。 だけど、最近私は思うようになっていた。 「ねえ、こなた?」 もうこのやり取りも終わりにしようと…… 「いい加減、その『私の嫁』っていうの止めてもらうわ……」 「え~、なんで?! 私の嫁は私の嫁じゃん!かがみは私のお嫁さんだよ!」 嫁、嫁、嫁、ねえ…… 「いいえ違うわ……こなた!」 「ほえ?」 私は少しでも優位に話を進める為に、バッと立ち上がった。 話を優位に持ち込むには目線を高くするのが基本なのだ。 そしてビシッと座り込んでいるこなたに向かってはっきりと宣言した。 「あ・ん・た・が、わ・た・し・のお嫁さんなの!!」 「いきなりトンデモ発言きたー!! 」 流石に私がそんな突拍子もないことを言うとは思ってもいなかったのだろう。 私の言葉にこなたはただただ目を丸くしていた。 「大丈夫? かがみ。いきなりそんなこと言い出し始めて、頭とか打ってない?」 「私は至って正常よ」 確かに私がそんなことを言ったら、変だと思うかもしれない。 だけど、私は真剣そのものだった。 「いい加減ハッキリしておきたいのよ、この問題は。嫁、嫁言われてたら、何時の間にか既成事実になっちゃいそうだしね」 「かがみ?」 こなたはまだ私の気持ちを分かってはくれない。だから私はもう一度、ハッキリと言い放った。 「もう一度言うわ。私がこなたのお嫁さんじゃなくて、こなたが私のお嫁さん。分かった?」 「全然分からない!いいじゃん、別にかがみが私の嫁だって!! 別に言いたいだけなんだからさ!」 大切なところがすれ違ってると思った。考えてみたらどうしてそんなことを言ったのか、私はこなたに話していない。 まったく、私はいつも大切なところを言わないのだから困まったものだ。 自分の段取りの悪さに思わず苦笑してしまう。こなたが絡んでいなければ、こんなことは絶対にありえないのになぁ…… 「駄目よ……」 「だから何でさ?」 「だってそうしたら嘘になっちゃうじゃない。この紙……」 私は近くの引き出しに大切にしまって置いた紙――婚姻届を取り出して、こなたの前にそっと置いた。 我ながらなんと恥ずかしい事をしているなとは思うのだけど、もう見せてしまったから後には引けない 「言っとくけど、本物だからね。後は右側をこなたが書いてお終い。っていっても、実際に出すわけじゃないんだけど」 「かがみ……」 こなたは目を丸くして私の顔をじっと見つめていた。 きっと驚いているのだろう、さっきとは違う意味で…… 「私言ったわよね。もうすれ違うのは嫌だって。だからこういうのがあれば……」 擦れ違いそうになるとき、互いを結び付けてくれるのではないか? そう言おうとしたのだけど、何故か声が出なかった。 きっと緊張で喉が渇いているからだろう。 「ねえ? こなた。私頑張ってるわよ。こなたが苦労しないように、こなたの隣にいる為に、私頑張ってる。だから……」 私はこなたの手を両手で包み込んで、こなたの目を真っ直ぐ見て言った。 「右側……埋めてくれるとすごく嬉しい」 こなたは顔を赤らめると、私の視線に耐えられなくなったのか俯いて黙ってしまった。 それからどれくらいたっただろう? こなたはゆっくりと顔を上げて私を見つめた。その顔の赤さは今の私にだって負けてないだろう。 「かがみは卑怯だよね。私のどうでもいい一言に、こうやって大事なことのっけてきてさ……」 「かもね」 「……プロポーズ?」 「かもね」 私の言葉を聞くと、こなたは大きくため息を吐いた。 そして近くにあったペンを握り締めると、その紙にせっせと自分の名前を書き始めた。 「……はい、書いたよ」 「うん……」 私はこなたの名前が書かれたそれを見つめると、大事に元にあった場所にしまった。 この紙が私達を結び付けてくれると信じて。 しかしこの行為といい、さっきのこなたのため息といい、こういうことって普通こなたがするものよね。 でもまあ、たまにはこんな風にしてみるのも悪くないかと思う。 「どうだった?こなた。久しぶりの擦れ違いは?」 私はこなたの隣に座りなおすと、からかい気味にそう聞いてみた。 「擦れ違い?今のが?」 「さっきの言い争いだって立派な擦れ違いよ。嘘だと思うなら、お得意のそれで調べてみたら?」 私が目の前にあるノートパソコンを指差すと、こなたはそれに従ってインターネットに接続し始めた。 そして「擦れ違い」の言葉を辞書検索し始める。検索結果が表示されるのにものの1秒もかからなかった。 『 すれ‐ちがい〔‐ちがひ〕【擦れ違い】 1 触れ合うほど近くを反対方向に通りすぎること。「―に呼びとめられる」 2 時間や位置などがずれて、会えるはずが会えないこと。「共働きで―の夫婦」 3 議論などで、論点がかみあわないこと。「会談は―に終始した」 』 「ね?」 「うーん……なんだかよく分からないけど、かがみが言うんだからそうなんだろうね」 「そうよ。そういうことにしておきなさい」 私がそう言うとこなたは首をかしげながらも、うんと頷いた。 「で、感想は?」 「まあ、こういう擦れ違いだったら悪くないかな。でも……」 「でも?」 こなたはそう言うなり私にギュッと抱きついてきた。 こなたの体から感じる温もりが、心地よくて気持ちいい。 「私はやっぱり、こっちの方がいいや……」 「……同感」 こなたの温もりをより感じたくて、私はこなたを抱き寄せる。 それにあわせるように、こなたの抱きつく力も強くなったような気がした。 私達はこれまで、何度も何度もすれ違ってきた。 そしてその度に大切な何かを得てきたような気がする。 だけど、私は……私とこなたは思うのだ。 やっぱり私達は、こうして重なっていた方がいい。 コメントフォーム 名前 コメント さいこーです -- 名無しさん (2023-12-10 13 54 28) GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-08-18 09 00 21) 婚姻届!? -- かがみんラブ (2012-09-15 19 15 02) こなたが嫁だろ -- 名無しさん (2010-04-07 22 27 25) こなたが嫁派です! GJ -- 白夜 (2009-10-17 00 30 03) どっちが嫁でもいける私は幸福GJ -- 名無しさん (2009-06-05 04 54 30) 私はこなたが嫁派だ。このかがみさんカッコいいし。 というわけでGJ! -- 名無しさん (2009-06-01 15 29 31) かがみが嫁だろ… -- 名無しさん (2009-06-01 14 21 29) さらっとやってしまうのが かがみっぽいですね。 -- 無垢無垢 (2009-05-27 21 28 12) 何気ない瞬間のプロポーズは卑怯ですよ?かがみさん。 でも「こうかはばつぐんだ!」でしたね。 -- こなかがは正義ッ! (2009-05-27 14 11 32) 俺も思う GJ! -- 名無しさん (2009-05-27 08 16 22) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
https://w.atwiki.jp/nicomad_srs_event/pages/1644.html
http //www.nicovideo.jp/watch/sm29681412 作品名:【MAD】両さんとサブリナのすれ違い【こち亀】 作者名:まさか! 作者コメント:AniPAFE2016 まさかまさかの3作品目 AniPAFEに複数投稿する場合の制限が合計10分までだったので 折角だから尺を目一杯使うために作ったw 秋本先生、40年間お疲れ様でした。 例のごとくブロマガも書いてます http //ch.nicovideo.jp/masaka-bikkuri/blomaga/ar1106650 この作品のタグ:こちら葛飾区亀有公園前派出所 すれ違い マイナスターズ 第90回MAD晒しの宴 レビュー欄 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/setia/pages/48.html
ここには自分で直接戴いたのではなく、すれちがいで貰った有名人地図といわれているものです すぎやまこういち先生竜王の地図Lv2(通称:すぎまろ竜王) ちいさな岩の地図Lv2(通称:すぎやんⅣ) ゆらめく影の地図Lv34(通称:すぎまろⅣ) あらぶる大地の地図Lv70(通称:すぎまろ) わななく悪霊の地図Lv85(通称:すぎまろ旭川) 放たれし魔神の地図Lv92(通称:すぎやんⅡ) 残された神々の地図Lv97(通称:すぎやんⅢ) あらぶる魂の地図Lv99(通称:すぎやん) すぎやまこういち先生 竜王の地図Lv2(通称:すぎまろ竜王) 地図名:竜王の地図Lv2 発見者:すぎまろ 場 所:東ナザム地方(94) 最短討伐ターン数:4 内 容:最初に配布されたのは2009年8月25日に東京芸術劇場・大ホールで行われた 『第23回ファミリークラシックコンサート~ドラゴンクエストの世界~』のときらしい 自分が戴いたのは2009年9月21日に札幌コンサートホール kitara大ホールで行われた 『東京都交響楽団 札幌公演「すぎやまこういちが、やってきた!~ヒット曲からドラゴンクエストまで~」』か 2009年9月25日に札幌コンサートホール kitara小ホールで行われた 『第六回東京メトロポリタンブラス・クインテット札幌公演「すぎやまこういちとブラスの響き」』のときのものみたい 最初に配布された時は討伐ターン数がなかったらしいけど、北海道で流通するうちに4ターンがデフォになったみたい ちいさな岩の地図Lv2(通称:すぎやんⅣ) 地図名:ちいさな岩の坑道Lv2 発見者:すぎやん 場 所:カルバド大草原(53) 地 形:遺跡 ボ ス:黒竜丸 内 容:ボス部屋まで約32秒(32.06秒)。2011/04/10に札幌駅西改札口前で貰った。 この地図が最初に配布されたのは2010年3月27日に 五反田の鯛焼き屋さん「ダ・カーポ」で行われたサイン会らしいです ゆらめく影の地図Lv34(通称:すぎまろⅣ) 地図名:ゆらめく影の火口Lv34 発見者:すぎまろ 場 所:ガナンていこくりょう(84) 地 形:火山 ボ ス:Sキラーマシン 内 容:2010/03/06に札幌駅西改札口前で貰った。 この地図が最初に配布されたのは2009年12月12-13日に島根県で行われた 『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』×麒麟のゲースイ×ファミ通によるコラボ企画 吉本芸人が島根県ですれちがい通信を盛り上げる!らしいです あらぶる大地の地図Lv70(通称:すぎまろ) 地図名:あらぶる大地の坑道Lv70 発見者:すぎまろ 場 所:ヤハーンしっち(4E) 地 形:遺跡 ボ ス:邪眼皇帝アウルート 内 容:2009年の10月頃に多分札幌駅西改札口前で貰った。 最初に配布されたのは2009年8月25日に東京芸術劇場・大ホールで行われた 『第23回ファミリークラシックコンサート~ドラゴンクエストの世界~』のときらしいです わななく悪霊の地図Lv85(通称:すぎまろ旭川) 地図名:わななく悪霊のじごくLv85 発見者:すぎまろ 場 所:カルバドだいそうげん(55) 地 形:火山 ボ ス:魔剣神レパルド 内 容:2009/11/15に帯広のヤマダ電機の2Fで貰った。 最初に配布されたのは2009年9月24日に旭川市大雪クリスタルホール・音楽堂で行われた 『第5回東京メトロポリタン・ブラス・クインテット 旭川公演 金管五重奏による「魔笛」』のときらしいです 放たれし魔神の地図Lv92(通称:すぎやんⅡ) 地図名:放たれし魔神の世界Lv92 発見者:すぎやん 場 所:東セントシュタイン(87) 地 形:遺跡 ボ ス:破壊神フォロボス 内 容:2010/05/02に東京都千代田区の秋葉原公園で貰った。 最初に配布されたのは2010年3月13日に京都府京都市の『音楽館 清水屋』で行われたサイン会のときらしいです 残された神々の地図Lv97(通称:すぎやんⅢ) 地図名:残された神々の奈落Lv97 発見者:すぎやん 場 所:西ナザム地方(71) 地 形:洞窟 ボ ス:グレイナル 内 容:2010/05/02に東京都千代田区の秋葉原公園で貰った。 最初に配布されたのは2010年3月13日に京都府京都市の『音楽館 清水屋』で行われたサイン会のときらしいです あらぶる魂の地図Lv99(通称:すぎやん) 地図名:あらぶる魂の遺跡Lv99 発見者:すぎやん 場 所:東べクセリア地方(15) 地 形:遺跡 ボ ス:破壊神フォロボス 内 容:2010/03/06に札幌駅西改札口前で貰った。 この地図が最初に配布されたのは2010年2月9日に六本木のレストラン「バハマール」で 「交響組曲 ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の発売記念試聴会のついでで プレオープン中だった六本木のルイーダの酒場に来店されたときらしいです。 この後、この地図をご本人から直接戴く機会がありましたが、それはまた別の話。
https://w.atwiki.jp/makaioden3/pages/93.html
砂漠の遺跡 解放条件 一般依頼【王の墓調査】 敵情報 Lv34~36 主な属性:地/鋼/炎 シンボル:炎Lv35×5 移動 ↑大砂漠 南東 ←砂漠の遺跡 奥部 階段:王の墓 仕掛け 施錠扉:Lv1 爆破岩:Lv1 爆破壁:Lv1 固定宝箱 ツルハシ×5/シャドウハンター/サマナーブレイド /先駆の弩/ その他 炎のエレメント 砂漠の遺跡 奥部 解放条件 一般依頼【王の墓調査】 敵情報 Lv34~36 主な属性:地/鋼/炎 移動 →砂漠の遺跡(入口) →砂漠の遺跡(奥) 仕掛け 施錠扉:Lv1 爆破岩:Lv1 爆破壁:Lv1 固定宝箱 謎の武器×3/大理石×2/ジャマダハル×2/プラチナ×1/強化弩/ /重装騎兵斧/ツルハシ×6/ その他 王の墓 解放条件 一般依頼【王の墓調査】 敵情報 Lv34~40 主な属性:闇/地/炎 シンボル:Lv35炎×2/Lv34地/Lv35炎×2 移動 階段:砂漠の遺跡 ↑ボス(光Lv45) 仕掛け 施錠扉:Lv2 爆破岩:Lv1 爆破壁:Lv2 固定宝箱 デーモングラブ/ツルハシ×3/アメジスト×2/金剛石の指輪/ /アカシックランス/パラディンアーマー/金塊/ソーサリーキャノン/ その他 時空の歪み(ボス:闇Lv38/闇Lv42/闇Lv38) 時空の歪み ボス報酬:霊剣/紅水晶の結晶/ゴールドメイル ボス報酬:ルビー/流血の太刀/火神丸
https://w.atwiki.jp/miiplaza/pages/75.html
すれちがい伝説II表ワールドマップ 表ステージデータ すれちがい伝説II 表ワールドマップ 01 ─ 02 / 03 ─ 04 \ 07 ─ 08 / 09 ─ 10 ─ \ 16 ─ 17 ─ 18 !! ─ 19 ─ 20青 ─ 13 ─ 14 !! ─ \ 05 ─ 06 / \ 11 ─ 12 ! / \ ─ 15青扉 ─ / 下線…ぼうし入り宝箱あり。 ! …トラップ部屋。 !! …2人必要なトラップ部屋。 青…青銅のカギ入手条件あり。 青扉…要青銅のカギ。 08番からの分岐の真ん中は12番のぼうし2つが3周目までに手に入らなくなる罠ルート。3周目に訪れる15番のカギ部屋以外は2周目までに行きつくしておこう(10番と12番を1回ずつ通っておく)。 表ステージデータ カギの情報は カギ を参照 No 部屋 モンスター HP 備考 1回目戦利品2回目戦利品3回目戦利品 01 旅立ちの平原 入り口 スライム 10 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) ヨッシーのぼうしピーチのぼうしテレサのぼうし 02 旅立ちの平原 出口 スライム 10 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) - スライム 10 03 あやかしの沼 西 ブルースライム 25 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) - 04 あやかしの沼 東 スライム 10 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) しんしのぼうし ブルースライム 25 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4)仲間を回復する(回復量4) 05 廃墟 西 ミイラ 15 不意打ち(50%)赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4) - 06 廃墟 東 ミイラ 15 不意打ち(50%)赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4) かいぞくのぼうし スライム(黄色盾) 10 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) 07 黒き丘 南 ブルーゴースト 25 分身の魔法赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4)青魔無効 アーウィンのぼうしトライフォースのぼうしフォックスのぼうし 08 黒き丘 北 よろいゴースト 20 剣ダメージ-1倒すと王子救出可能 - 09 うらみの山 西 ゴーレム 25 剣ダメージ-2 - 10 うらみの山 東 レッドスライム 50 巨大化の魔法(4回で最大)黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4)最大まで巨大化すると強制的に撤退 ハンバーガーのぼうし 11 邪神の祭壇 西 ゴースト(白黒盾) 10 盾は白黒コンビの合体剣で破壊できる - ミイラ 15 不意打ち赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4) 12 邪神の祭壇 東(まぶしい部屋、黒勇者1人) よろいゴースト 20 剣ダメージ-1みがわりの魔法(仲間をかばう) にんじゃのぼうしサッカーのぼうし さまようミイラ 30 不意打ち赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4)仲間を回復する(回復量6) 13 わざわいの森 入り口 よろいデーモン 40 剣ダメージ-1 - 14 わざわいの森 出口(毒の部屋、黄勇者2人) しにがみ 30 白弱点(白魔レベル×3、白白魔レベル×4)ダメージ-1呪いの雲(晴れの薬で解除) きふじんのぼうし 15 ふきつなほこら(要青銅のカギ) ゴールドゴーレム 65 剣ダメージ-2黒弱点(黒魔レベル×3、黒黒魔レベル×4)黒魔で防御力0 ヘイホーのぼうし 16 やみの城 入り口 アイアンゴーレム 45 剣ダメージ-2倒すと姫救出可能 - 17 やみの城 大広間 あらくれミイラ 45 不意打ち赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4) エポナのぼうしケーキのぼうしピザのぼうし さまようミイラ 30 不意打ち赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4)仲間を回復する(回復量6) 18 やみの城 王の間(炎の部屋、青勇者2人) よろいデーモン 40 剣ダメージ-1 ドンキーコングのぼうしもりがみのぼうしリボンのぼうし しにがみ隊長 45 白弱点(白魔レベル×3、白白魔レベル×4)ダメージ-1まふうじの雲(魔法が使えない) 19 やみの城 屋上1 よろいだいまおう 60 剣ダメージ-1かたくなる魔法(剣ダメージ-1)勝利後、先頭勇者が帰る - やみの城 屋上2 ラストゴースト 150 レベルダウンの雲(レベル-1)場の変化(桃/橙/黄/緑/黒の魔法)を打ち消し - 20 やみの城 天空の間 やみの王 200 レベルダウンの雲(レベル-1)紫/黄緑/水色魔法無効 王子のぼうしワリオのぼうし+青銅のカギやみの王のぼうし
https://w.atwiki.jp/ichirorpg51/pages/287.html
地名:辺境の遺跡 マップ 宝箱 カロリーメイト(スタート地点の隣の牢屋の椅子の下) ホーネットストライプ(マップ左側) ユンケル黄帝液(ショップの屋根) 即席ラーメン(湖の通路) 広角に打てる本(細いねじれ通路から南方向) 1000円(宿屋の骸骨の隣) 金属バット(湖の中の細い通路) ショップ(骸骨行商人) ユンケル黄帝液(50円) カロリーメイト(210円) ウイダーinゼリー(120円) 即席ラーメン(200円) 毒消し(30円) パワーバット(600円) キャッチンググラブ(500円) ノーミスグラブ(500円) 週刊パワスポ(300円) ショップ(骸骨たちの店) ユンケル黄帝液(50円) カロリーメイト(210円) ウイダーinゼリー(120円) 即席ラーメン(200円) 毒消し(30円) パワーバット(600円) キャッチンググラブ(500円) ノーミスグラブ(500円) 週刊パワスポ(300円) ランニングスパイク(600円) ふんばりスパイク(600円) XM16E1(1500円) ヘルメット(Orix)(400円) 解説 阿部さんによって(大切なものを失いつつ)飛ばされた辺境にある古代遺跡。阿部さんを探すために遺跡から脱出することにしたイチロー一行は、人でなしの半裸オヤジと謎の魔道士一行の戦いに巻き込まれることに。 ちなみにこのダンジョン内では通常戦闘BGMが「戦火を交えて」に変更される。 出現モンスター スライムナイト ダークアイ 骸骨兵 土偶戦士 ベビーニュート 笑い袋 ブラウニー ジャミ(ボス) ゴンズ(ボス) ゲマ(ボス) 原作における辺境の遺跡 「ドラゴンクエスト5」のラインハットの東にある遺跡で幼年期終盤に訪れることになる。 原作ではヘンリー王子を救うべくパパスとともにこの遺跡へ向かうが、出口付近でゲマが待ち構えており親子の行く手を阻んでくる。主人公を人質に取られたパパスは一切抵抗ができず、ジャミとゴンズの攻撃をただひたすら耐えた末にゲマによって焼き殺されてしまう。
https://w.atwiki.jp/akozuna/pages/25.html
※夏の終わり 「不安的中」からの続き。 ◇◇◇ 頭が真っ白になった。また、失敗…? また沙都子に知られてしまっていた? 沙都子が家を、出る?なんで?どうして?答えは分かってる、けど分かりたくない。 「どうして、って聞いてもいい、のですか…」 「どうして? 梨花は私の親友ではありませんか…、だから、ですわ」 「…言ってることが、よく分からないのですよ…」 ―分からないわけない、私が沙都子を追い詰めたって事くらい分かっている。 「…ごめんなさい、梨花」 「ごめんなさい…?何がごめんなさいなのですか…? 何か沙都子謝らなくてはならないことをしてしまったのですか? にゃーにゃーなのですか…っ!? だったらボクが一緒に―」 ―雛見沢での事なら御三家である私が何とかすることが出来る、沙都子を助けられる。だからいなくならないで。 「ごめんなさい」 「だから! 何がごめんなさいなのかって聞いてんのよ!! 親友だから家を出るって、何で!? 私のこと嫌いになった!? 何か悪いことした!? ねえ! 沙都子!!!」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 壊れたレコードのように何度も何度もごめんなさいと言う沙都子にいい加減恐怖を超えて怒りを覚えた。 「ちょっと! 何よ、沙都子! 言ったじゃない、私の事すきだって! あれは嘘だったの!? ねえってば!」 「嘘なんかじゃありませんわ…嘘なわけありませんもの」 「じゃあなんで!? 私の事一人にしたっていいってこと!! 私の事どうでもいいってことなの!?」 「そんなわけ、ある、…はずも…な…」 沙都子が何を言いたいのか分からない。何で沙都子がすすり泣くのか分からない。 「何泣いてんのよ! こっちが泣きたいくらいよ!!」 「ううっ…ごめんなさい…梨花ぁ…っく…うううううぅぅっ」 「出て行くならちゃんと理由を言いなさいよ! …北条沙都子ッッ!!!!!」 もういつもの口調なんてどうでもいいくらい取り乱してる。でも止まらない。沙都子がいなくなる生活なんて強いられるくらいならこうやって駄々こねて意地でも沙都子と離れないようにしてやる! 「だって!!! 梨花は嫌でしょう! 私の事なんて!!!」 「はっ!?」 「私が梨花に思っている好きは、梨花が思っているような好きじゃないんですのよ…」 ――…え? 何? 「沙都子、何言って…」 「梨花を親友としてではなく…一人の人間として、恋愛対象として…好き」 「………………え…?」 「こんな、こんな感情おかしいって分かってるんですのよ、伝えたらきっと梨花に嫌われてしまうって事も分かってるんですの。だから梨花には知られたくなかったんです…」 ――何?沙都子…あなたもしかして私の心が読める…わけじゃないわよね…? 「え、沙都子、ごめ…もう一度言って…くれない? …なのですよ」 少しでも自分を取り戻そうといつもの口調に戻してみるも、どう考えても変な文法。ああ頭が上手く働かない。 「だからだから! 私、北条沙都子は!他の誰でもない梨花が、今目の前にいる女の子の古手梨花が好きなんですのよ!!!」 「………………………………え…っと…」 「ほら! やっぱり梨花も気持ち悪いってお思いなんでしょう!? おかしいですわよね、同性を好きになるなんて。だから伝えたくなかったんですわ、梨花に嫌われたくなくて、梨花と離れるのが…、何よりも、こわく…」 ――沙都子が、私を…好き? え、私今夢見てる、わけじゃないわよね… 「今まで冷たく当たってしまってごめんなさい、梨花が他の方と一緒にいるのが嫌だっただけなんですの。子供っぽいですわよね…気持ち悪いですわよね、親友だと思っていたモノに恋愛感情を抱かれていただなんて…嫌ですわよね、私の事…だから私」 「………」 ――100年も思い続けて、諦めようとして諦めきれないその想い…伝わってるっていうの? 「何とか言ってくださいましな、梨花…それとももう私と話したくもありません、か…そうですわよね、ごめんなさ―」 「好き」 「…え?」 「私、沙都子の事好き」 「―――梨花?」 「好き…好き…、私、も……っ沙都子の事が……っ大好き…!!!」 ――…夢じゃないわよね?ちゃんと私起きてるわよね…!ここにいる沙都子は本物よね…?! 「り、梨花ぁ? 私を思っての慰めだったら結構ですわよ……!」 えぐえぐと泣きながら抱きついている私の言葉に反抗する。ああ…もうバカ、バカバカバカバカ!!!! 「どうして信じてくれないの…どうやったら沙都子は信じてくれるのよ!」 「ぇ、ど、どうやったらって…わ、私人を好きになったのが初めてで…あのっ」 「何よ! この期に及んでまた私の事弄ぶつもり!? 私だって人を好きになったのはあんたが初めてなの!」 「…ち、ちが…え? 私が初めて…なんですの?」 「そうよ! 私は貴方がいなければもうとっくに死んでいたわ! 毎日が退屈でつまらなくてどうしようもなかった!私が今の今まで生きてきたのは、他の誰でもない沙都子がいてくれたからなんじゃないのよ! どうして気づかないの!」 「…ふぇ!? …ぇっと、梨花は赤坂さんが好きなのではございませんこと…?」 「誰がそんな事言ったの? 私? 私はそんな事言ってない、あんな温泉刑事沙都子になんか全然及ばないわよ!」 もう沙都子の言葉一つ一つ半狂乱になりながら答えるしかなかった。 「だって、だって…梨花…だって…」 「ああもう! 沙都子のバカ! 大バカ!! こんなにこんなに…あああーもうっ!!!!」 「り、梨花?」 突拍子もない声で私の名を呼ぶこの愛しいアクマの頭を抑える。きょとんとした顔付き、ああもうなんでこんなに可愛いんだろう…! 「こうしたら、信じてくれる?」 「ぇ?梨―ンッ」 唇を強引に押し付けるだけの、ムードのカケラもないキスをする。ある世界ではこれを無理矢理沙都子にしたら突き飛ばされたのよね…それを思い出して、どうか突き飛ばさないで欲しいと切実に祈った。ホント切実に。シュークリーム5個分くらい。頼むわよ!羽入! ◇ 恐る恐る唇を離すと、祈りが通じたのか沙都子は俯いていた。 「さ、沙都子…どう…?私が沙都子をすきだって事…伝わった?」 「…え、えぇっと…あのその、えっと…」 「それとも嫌だった?」 「そんな!嬉しい、ですわ…とても、嬉しくて信じられませんのよ梨花」 「…私だって同じよ、まさかここでループというかもうなんかよくわからないけどとりあえず勝ち取れるなんて思ってもいなかったから」 「り、梨花の言っている事がイマイチ分かりませんけど、本当はこれは夢だったんじゃないのかってちょっと今は心配ですわ」 「これが夢だったら永遠に目覚めたくないわね…」 沙都子が照れ笑いのような不思議な笑い方をする。つられて私も笑う。 「…えぇ同感ですわ。ですから確認したいのですが、よろしいのでございましょうか?」 「確認て、なに―」 私が訪ねるか早いか、私の両頬に沙都子の両手が添えられる。ああ、気持ちいいな沙都子の肌はどこも…。 「私、梨花に触れるのが怖くて今までこうすることが出来なかったんですの」 「怖かった? どうして? 別に噛み付きやしないわよ、そりゃちょっとは今気が立ってるけど」 「…だって、触れてしまったら私」 「な、ん……ぅ…」 さっきの唇を強引に押し付けるようなものではなく、ただ優しいだけのキス。 「…こういう事、したくなってしまって自分を止められそうになかったんですもの」 「沙都子…」 沙都子ってこんな子だったっけ…どうしよ、可愛すぎる…。 「病院で暴れてしまってごめんなさい、怪我はありませんでしたか?」 「う、うん…それは別に…」 「もう、あのときから既に私は戻れないところまでいたのでございますわ」 「…え」 「私、梨花のこと誰よりも…好きですわよ」 そう優しく微笑む沙都子は今までで見たことがないくらい美しくて、言葉すらも出なかった。改めて惚れ直してしまった目の前にいる少女が愛しくてもうどうにもならなかった。 「梨花、…あの」 沙都子の口が私の名前を呼ぶだけで身体が疼いた。 「沙都子、好き…」 「ん、梨花ぁ…私も…好き、ですわょ…んむ」 最初はちゅっちゅっと音がなるくらいの軽い口付け。次第にその口付けは濃度を増す。触れるだけだった手と手が絡みあいお互いの間にある距離を少しでもなくそうとお互いの頭、背中に腕をかき抱く。 「ぅ、ふ…んぅ…っ」 ―くちゅり、と澄んだ水音が鳴る。 お互いの口でお互いの口に隙間を作らないかのように唇を、下を、歯茎を、口内にある相手の存在を意味するものを貪った。息が荒くなってもその勢いは止まることを知らずまだ足りないと言わんばかりにお互いの唇を欲した。 不意に梨花の左手が沙都子の背中をなぞる。 「んぅっ!?」 ビクッと電撃が走ったかのように身体を強張らせる沙都子。 「どうしたの、沙都子」 濃厚すぎる口付けをぷはっという息と共に止める。 「ど、…どうした…というのは…?」 「身体が跳ねたから、何か痛いところでもあったのかと思って」 「いえ、そんなわけではありませんの…ただ―」 「ただ?」 「り、………梨花の…その、あの…手が」 「私の手が?」 「気持ちよくて…その、えっと…私嬉しくて」 この子はどうしてこんなにも可愛いんだろう…いつもは強がりな女の子だというのに、こんな恥ずかしがっている姿を見れるなんて。 「嬉しい?」 「ええ…こんなにも、梨花に触れて欲しかったんだと実感していただけの事なんですのよ…」 「沙都子…」 「…って言ってしまってなんだか恥ずかしいですわn…きゃっ!?」 強く強く沙都子を抱きしめる。 「ごめんなさい沙都子、今まで生きてきて私の想いを貴方に受け入れてもらえたのが初めてだから私どうしたらいいのか分からない」 「…梨花」 100年も繰り返した中で試してみたのはたった一度だけ。でもその一度の失敗が怖くてもうそれを試すのが怖かった。沙都子が私に冷たくなるなんて考えたくもなかったから、もうこの想いは永遠に私の中で閉じ込めてしまうしかないんだって諦めてた。それでも跡取りのために沙都子より好きになれない誰かと結婚して子供を身篭って血を引き継いでいかなくてはならないんだと諦めていた。 …でも、沙都子を信じていた。あの日、レナに言われていたように…。 「私、…沙都子がいなくなるのが怖かった…諦めないで、良かった…うぅっ」 「梨花? 泣いていますの?」 「な、泣いてなんか…って沙都子も泣いてるじゃないの」 「え? 本当ですわね…くすくす、これは梨花が泣いてるからですわ」 「どういう…?」 「梨花が笑ってくれるなら私も笑いますわ、ですが梨花が泣くなら私も泣きますわよ」 ――なんなのこの子の可愛さは。今までよく誰も手を出さなかったわね…! 「今のうちに謝っておく、ごめん」 「え、ちょ…梨―」 抱きしめながら沙都子を押し倒す。何が起こったか分からない沙都子の顔をじっと見つめる。 「…出来るだけ優しくするけど、私、止まらないかもしれない」 「…えぇ、肝に銘じておきますわ。今日という日を忘れないために―――」 夏の終わり 「積年の思い」に続く。
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5666.html
「もうすぐ都庁につくよ。それにしても、そこらじゅう焼野原で馬鹿でかい穴まで開いてるって、何があったんだい……」 「カ~カッカッカ! だが見たところ、もう戦闘は終わってるみたいだな」 新たな仲間、超人達と震えるベジータを連れ、拠点としていた都庁へと戻る影薄組。 セルベリア達との激戦を繰り広げた彼女達であるが、途中現れた天子の言葉によればそれは陽動。 そして戻ってきた都庁周辺の大惨事を見れば、地上でとてつもない戦闘があったのは間違いないだろう。 「た、大変だよ! 世界樹が削れちゃってるよ!?」 あかりが思わず叫び指す方向を見れば、再生こそしているようだが何かに抉り取られたかのような世界樹の姿。 ぶらさがり続けていた謎の紫色の珍生物もいなくなっている。 いや、大規模な戦闘があったにしてはあまりにも世界樹そのものが静か過ぎた。 「何か妙だぞ。こまっちゃん、急いだ方がよさそうだ」 「フ、ハハ……な、なんだ、おも、思ったよりも都庁、怖くないじゃないか。金髪もいないしな……」 「そう思うんなら早く歩くっすよM字さん!」 「正直な所、僕たち以上に足が遅いのはどうかと思いますよベジータさん。というかまず自分の足で歩いてくださいよ」 震え笑いするベジータの背中を押して強引に進ませるのは高校生二人。 王子のプライドは崩壊寸前だが、今はそれよりも安心感の方が大きかった。 あれだけ恐ろしい場所と思っていた都庁が、実はそれほどでもなかったのだから、嬉しいに決まっている。 それはすなわち、今までへたれ続けていたベジータに活力が戻るというわけで―― 「……あら、いらっしゃい冒険者さん」 「ひぃぃぃ!?」 無くなりかけた恐怖心は、都庁の入り口に咲いていた巨大な花……否、巨大な花と一体化した少女の声で一気にふき上がってきた。 「あ、あんたは確か……そうだ、みんなで集まった時にちょっと見ただけだけど、アルルーナ……だっけ」 「ええ、そうよ。長いことこの世界樹の上の方で待機してたから、他の魔物と比べたら馴染みは少ないでしょうけど。 あなた達には、おかえりなさいね。……欠けた人もいないようだし、あなた達だけでも無事でよかったわ」 小町の問いに対して、花の少女アルルーナは小さく笑みを返す。 しかし続く言葉に、誰もが疑問を抱く。 「あなた達……だけ?」 「ええ。落ち着いて聞いて頂戴ね? 雷竜様、それに裁断者と骨竜……誰よりも先にこの都庁、世界樹を奪還してくれた勇敢な彼らが亡くなったわ。 それだけじゃない。地下で呉島貴虎と魔王マーラが暴虐の限りを尽くして第六階層の魔物はほぼ全滅。 討伐隊のみんなもどんどんやられて、最終的に巫女様が倒してくれたそうだけど…… 現時点での被害報告では、生存者の9割も重傷以上。壊滅的な損害もいいところよ……」 「――ッ?!」 悲痛な面持ちで告げられたアルルーナの言葉に、影薄達は誰もが絶句してしまう。 自分たちが地下に閉じ込められている間に、何があったのか。 事情はわからないが、とにかく突き付けられたのは、大量の仲間達の死であった。 「お、おい。都庁には、お、恐ろしい金髪共がいただろう。そいつらはどうしたんだ?」 「……サクヤちゃんは巫女様を庇って戦死。巫女様の救援に向かったレストさんも瀕死の重傷。 戦力的にも、無傷のダオスさんが残った最後の砦よ」 ベジータは心の中で小さくガッツポーズをとった。 あのブロリーっぽい奴の情報がここで出てこないということは奴は既に死んでおり、今しがた残りの金髪も死ぬか瀕死に陥ったのだ。 自分に恐怖の感情を植え付けた、気に食わない金髪連中が軒並み死んだ。所詮連中は超サイヤ人もどきにすぎなかったということだ。 だが、そうは思えども口にすることはなかった。影薄たちの反応、そして目の前にアルルーナがいるのにそんな真似はできなかった。 「どう……して……」 絞り出すようなあかりの声が、嫌に響く。 ベジータだけでなく、普段はうるさい超人達もまた無言であった。 ピーンポーンパーンポーン♪ そんな空気を、場違いな音が掻き乱す。 定時放送だ。 同時にそれは、絶望の追い討ちでもあった。 ◆ ◆ ◆ 「嘘っすよね……先輩……?」 「ひっ……くぅ……ぅぅぅっ……!」 「……」 放送終了後、そこには更に多くの涙が流されていた。 敬愛していた先輩の死を知らされたステルスモモはただただ愕然とし、未だに現実を受け止めきれていない様子だ。 都庁の仲間に次いで親友の死まで聞かされたあかりは、必死に涙を堪えようともするが、悲しみの感情を抑えきれていない。 そんな少女達の傍で、黒子は静かに、無言のまま緑間の死を受け入れていた。 自分達のような、ただのバスケ選手がこんな魔の殺し合いで長生きができるはずがなかったのだと、自分は運がよかっただけなのだと。 冷静にそう判断し、悲しみの感情を極力排除する。今は自分よりも、きっと仲間の少女達のほうが傷ついているのだから。 まさか緑間が大量殺戮マシーンと化していたとは夢にも思わず、彼は相変わらず冷静であり続けた。 「そんな、ニンジャだけでなく、あいつらまで逝っちまったってのか……?」 「カ~カッカッカッカッカッ! だが、主催連中も死んでいるということは、あいつらは立派にやり遂げたのだ!」 それに反するように、超人は大いに泣き、笑い、散って行った同胞の健闘を称えた。 彼らはしっかりと主催者連中を道連れにし、地獄へ叩き落としたのだ。ならば、残された自分たちも続かなくてどうする。 消えた山に乗っていたであろう残りの主催者を自分達の手で始末する決心を改めて固め、闘志を滾らせた。 そんな中。 この中では冷静であったソルジャー、日之影、小町の三名はそれぞれ悲しみの感情以上に放送への疑問が大きかった。 (安倍晋三だと……どうなっているんだ!? そして死国に何があったというのだ!?) (くそ、仲間や後輩をこうも助けられないなんて先代生徒会長として恥ずべきだが…… 都庁の中で見せてもらった主催者側の名簿にあった連中の多くも死んで、普通に考えりゃもうすぐ殺し合いは終わると言いたいとこだが……) (いくらなんでもさっきの新総理の様子は妙だ。あの風見幽香が死んだってだけでも驚きなのに、バーダックまで死んでるとはね。 それでいて、他の参加者と同じように淡々と名前を読み上げるなんて、まるであいつらが死んだことを問題にも思っていないような……) これが以前と同じくダース・ベイダーによる放送であればここまで彼らは混乱しなかっただろう。 しかしながら放送を行ったのは、“新”内閣総理大臣を名乗る安倍晋三という男。 彼に関する情報は、九州ロボに直接奇襲をしかけた超人達も、はやて達狸組から情報提供された都庁の者達も、誰も知らないのだ。 一体何者なのか。少なくとも放送の様子から察するに、主催幹部の多くが死んでも微塵も動揺していないことは確からしい。 (新たな強敵ってことかい? でも、戦うにしてもこの状況じゃ……) 小町は落ち込む影薄の仲間達を見やる。しばらくはそっとしておいたほうがいいだろう。 それに同盟を組んだ都庁の魔物達も心配である。 あれだけの大戦力、この眼で確かに見た強大な力を持つ龍の一体がやられ、残りも重傷だという。 呉島貴虎と先程言われていたマーラ様の名が呼ばれていたことから、一応は勝利したことになるのだろう。 しかし多くの仲間の名を呼ばれ、加えて自分の名が呼ばれていないためにセルベリアが再度リベンジでこちらを襲撃してくる危険性もある。 半壊……いや壊滅状態まで追い込まれた都庁の戦力で、あの無限沸きに近い狂信者を止められるだろうか。 超人達の戦闘力がどれほどかはわからないが、しばらくは彼らにも手伝ってもらう必要性もありそうだ。 「改めて死を告げられると、やっぱり悲しいわね。ほら、あなた達も辛いでしょうけど、そろそろ世界樹の中に入って。 そしてよければ……亡くなった同胞たちを弔ってあげて。カヲル君が、歌ってくれるみたいだしね……」 「は、はいっす……」 「そうだな……」 沈んだ表情のまま、影薄達はアルルーナに促されるまま、世界樹の中へと戻っていく。 仲間や友の死、新たな主催者の出現、思うところは色々とある。 だがこれから先も戦うのであれば、冷静に戦況を判断しなくてはならない。 まずは、何故こうも世界樹が致命的な損害を受けてしまったのかなどを、生き残った仲間から聞くべきだろう。 「それでは、我々もお邪魔させてもらうとしよう」 「あら――いつ、誰があなた達も通すなんて、言ったかしら?」 ソルジャー達が足を世界樹内部に踏み入れようとした、まさにその瞬間であった。 あれほど沈み込んだ表情であった少女の顔が、一気に冷徹な笑みに変わっていた。 「死になさい」 「カッ!?」 凍えるような笑み、フロストスマイルを浮かべたアルルーナから放たれたのは、本当に身を刺し貫く冷気の塊であった。 冷気はアシュラマンを貫き絶命させるだけに留まらず、後ろにいたバッファローマンにさえ突き刺さった。 「き、貴様ッ!」 「きゃあっ!?」 だが、バッファローマン突き刺さったそれを握り潰し、猛然とアルルーナへとぶつかっていった。 対話だとか、そういった思考は彼から一切切り捨てられていた。目の前の少女のフリをした化物は、こちらを油断させ、そして今まさにアシュラマンを殺害したのだ。 ハリケーンミキサーでバラバラにしてやらねば、気が済まない。 「ぐぅぅ……! パ、パワーはあるみたいだけど、私の蔓も負けてないでしょう? これでも私は龍種を除けば樹海最強の生物を自負してるの……舐めないで頂戴っ!」 「う、うおおおおおぉぉぉぉぉ!?」 絡み付いたアルルーナの触手のような蔓が、あのバッファローマンの巨体を強引に持ち上げる。 アルルーナの言葉通り、彼女は樹海において樹海守護獣や飛龍以上の戦闘力を有している、三竜に次ぐ実力者。 先程の冷気だけでなく炎に稲妻さえ操り、触手のような蔓を振り回し、太古の呪粉すら撒き散らすその姿はさながら小型のフォレストセルだ。 「逞しい身体……あなたの精気で、この傷も治させてもらうわ」 「な、なにを――んむぅ?!」 言うや否や、アルルーナはバッファローマンの唇を奪う。 突然の行為に抵抗するバッファローマンだが、どんどんと力が抜けていく。 やがて彼は気がつく。己のあれだけ逞しかった腕が、足が、身体が、枯木のように干からびていく様子に。 ――ヴァンパイアキス。アルルーナは無慈悲な吸精鬼でもあるのだ。 「ふぅ、ごちそうさま」 やがて完全に吸いつくされたそれは無造作に投げ捨てられ、アシュラマンの遺体の上に重なった。 「――ッ!」 あまりに突然の惨劇。 外見に反した恐ろしい魔物に仲間を殺されたソルジャーは、一瞬だけ我を忘れかけた。 だが彼はこれまで、冷静で的確な判断力で生き延びてきた。 【都庁を訪ねる】という判断ミスさえ除けば、その判断力は未だ健在であった。 アルルーナにとびかかろうとする寸前で、彼は咄嗟にバックステップをとった。 「神樹――ライオットランス」 直後、ソルジャーの頭上から赤い鉄槌。 あのまま激情に身を任せ飛び込んでいれば、この一撃で粉々にされていたことだろう。 「お姉さま、助かりましたわ!」 「アルルーナ、お下がりなさい。貴女でもこの殿方は手強い相手でしょう。ここは私と神樹が引き継ぎますわ」 ソルジャーは敵に目をやる。 今まさに鋭く尖った蕾を叩きつけてきた、黒い怪物。その太い蔓の一つに乗って降りてきたのは、一人の人間の少女であった。 都庁軍に属している様子ではあるが、影薄達は彼女の存在を知らない。 見知らぬ少女が仲間となった筈の超人の命をいきなり奪ったのだから、彼女たちも黙っているわけにはいかない。 「な、なんなんだいアンタ!? いきなりこんな真似をして、一体どういうつもりさ!」 「初めまして、ですわね。タマムシジムのジムリーダーを務めていましたエリカと申します。そしてこちらは神樹。 恐ろしい敵に敗れ、瀕死であったところをこちらの美樹さやかさん達に助けて頂いたのです。 受けた恩は返すのが道理。地下での戦闘では手助けができず、多大な犠牲を許してしまいましたが、せめて地上ぐらいは死守いたします」 優雅におじぎをするエリカに対して小町は勢いを削がれてしまうが、このエリカが只者ではないことは理解できた。 横にそびえ立つ神樹とよばれた怪物も、そしてアルルーナも、どうやら彼女の配下となっているらしい。 そしてその配下に、躊躇いもなく超人達を殺させたのだ。その辺のお嬢様というわけではないだろう。 「あんたが都庁、こっち側の協力者ってのはわかった。だが、なんで超人達を攻撃する? 俺たちは狂信者の攻撃で地下に閉じ込められていたんだが、それを助けてくれたのはこのソルジャー達だ!」 「神樹と共に警戒にあたる際、小鳥さんより危険人物の情報は既に聞かされていますわ。 超人血盟軍、表向きは対主催組織のようですが、最悪の破壊集団である拳王連合への協力者でもあり…… 野球の試合で何故かクロスボンバーで対戦相手の首を吹っ飛ばすという、彼ら自身も危険な存在。排して然るべきではないでしょうか?」 「いやあれは――」 「野球とクロスボンバーの関係性を述べられるなら、どうぞ」 僅かに汗をかいたソルジャーだが、彼は弁明の言葉が捻りだせなかった。 見れば、本当なのかとステルスモモ達もスマホで動画確認中だ。 動画に映るは、桜色クロスボンバーで首をもがれた(故)コルド大王。 カオスロワ式野球だから! これカオスロワ式野球だから死者も出るの! こう弁明したいところなのだが、かつてのイチローチームと大正義巨人軍の試合と大きく違うのは、野球のボールとかが一切関係ない点だ。 逃げるコルド大王への仕置きにしては、桜色クロスボンバーはあまりにもえげつない。 しかもガチレズ二人が、ちょっと冷静にみれば結構怖い外見のコルド大王の首を嬉々としてもいでいるのだ。 これでは誤解を招いても仕方がないだろう。もっと言えば、結構フェイスフラッシュに頼りすぎて怪我人も多い。主に仲間のベジータだが。 「で、でもあかり達を助けてくれたよ?」 「……油断しないで。そうやって恩を売って世界樹内部に侵入して、内部から破壊する作戦かもしれないわ。 ラージャンとデスマンティスの件もあるし、よほど信用がおける存在じゃない限り、これ以上世界樹に誰かを招くのは危険よ」 アルルーナの言葉を受けて、あかりも黙ってしまう。 「拳王連合に脅されてるって可能性はないんっすか? って……っ!?」 なおも超人達の肩を持とうとスマホをいじっていたステルスモモの表情が一気に崩れていく。 言葉に詰まり、何も言えなくなってしまった彼女の様子が気になった小町が思わず後ろから覗きこんだ。 「――っ!」 そして、小町もまた言葉を失ってしまった。 情報を確認する中、彼女が見つけてしまったのは大阪の拳王連合の略奪から逃れた避難民の助けを求める書き込みや動画。 その中の一つに、それはあった。 『む、もう映っているのか? 私は加治木ゆみ。 少し前に大阪をジプシー・デンジャーの脅威から救ってくれた小野塚小町さんに、救援を求める書き込みをした者だ。 恥ずかしながら、私は凡人でね。雀力を戦闘力に変えてもたかが知れている……故に助けを求めた。 だが勝手ながら――もう救援の必要はない。もしこちらに戻ってきてくれていても、引き返してくれて構わない。 身勝手な女だと思われても仕方がないだろう。だが、これを見てくれ……』 動画に映っていたのは、ステルスモモが敬愛する先輩であった。 だが彼女がカメラの向きを変えた瞬間に、それは映った。 ――破壊の化身、バスターガンダム―― 『誰かは知らないが、ロードビヤーキーを駆り我々を守ろうとする者が現れてはくれたものの、見ての通りだ。 まるでその想いを踏み躙るように、奴らは我々の避難先を次々に砲撃してきている。ここも……時間の問題だろう。 もし、この動画を見てくれた者がいれば、小町さんに限らず皆大阪から離れて欲しい。 拳王連合軍は、恐ろしく強く……そして赦されざる存在だ。今無策で我々を助けようとして、このような渦中に巻き込まれてはならない。 今はまだ……だがいつか、機が訪れたその時でいい。どうか、拳王連合軍を止めて――』 最後まで言い切る前に、轟音と共に無数の瓦礫が降り注ぐ。 バスターガンダムの砲撃が、とうとうこの避難場所にも命中したのだ。 崩壊の音にほとんど掻き消されたが、敬愛していた先輩が最期に自分の名を呼んでくれたことを、ステルスモモは確かに聞いた。 「うぇ…っく…せん、ぱい……っ!」 スマホの画面に、大粒の涙が零れ落ちて滲ませる。 日之影も、小町も、友を失い辛いはずの黒子もあかりも、かける言葉が出てこなかった。 「……」 エリカは静かに首を横に振った後、アルルーナへ目配せをした。 「……弁明の余地無しです。野球と称した虐殺だけに飽き足らず、無差別砲撃で罪もない人々の命を奪うなど、許すことはできません」 「私たち魔物も、確かに命を奪うわ。でもそれは自然の摂理であるし、生きるためには必要なこと。ここまで無差別な殺戮はしない。 そしてね、貴方たちにたとえどんな事情があっても――多くの大地を破壊した罪――は、消えないの。 ――拳王連合及びそれに協力する者は皆殺し――これは雷竜様の遺志にして、私たち魔物の総意……」 ソルジャーが、僅かに後ずさる。 もはや説得をする時間も残されていなければ、聞く耳すらもってくれていない。 そもそもバスターガンダムの無差別攻撃そのものも、彼には疑問が尽きなかった。 「ベジータ……ベジータ?」 そして何故か、ずっと黙り続け地面に両手をつきつづけていたベジータに対しても。 まさかここにきて、またへタレ病が再発したというのか。 一度はこちらの話を聞いてくれた影薄も、バスターガンダムの動画があっては少なからず警戒されてしまうだろう。 交戦不可避。だがそれは本意ではないし、この状況はいかにソルジャーと言えども危険すぎた。 「エリカを甘くみねーことだな。こいつはやる時はやる女だぞ? やるは勿論殺す方のやるだからな」 「私を見るなりいきなり捕獲しにかかってきたお姉さま……そんな強引なところにも惹かれちゃう!」 「こほん! 以前倒したマーダーのお二人も、あなた方も、明らかに平穏を乱すような方々であれば、私は攻撃に一切の手心はしないつもりです。 未来に控えている破滅を皆で協力して回避するためにも、虐殺をよしとする危険な芽は摘ませて頂きます」 ゆっくりとエリカの手が動くと同時に、漆黒の大樹と妖艶な花がそれぞれ攻撃体勢に入る。 「神樹、アルルーナ――」 「っ!」 その刹那ソルジャーが下した判断は、ベジータを抱えての逃走であった。 二体の植物が苛烈な攻撃を仕掛けてくる前に、既にベジータは脇に抱えている。 敵は圧倒的な力を持っているが、根という存在がある以上移動速度はそれほどでもないだろう。 初撃をかわしさえすれば、後は逃げおおせることができる。 それは実に冷静かつ、的確な判断力であった。 ◆ ◆ ◆ 「ち、これ以上は蕾が届かねェ。メギドフレイムとかならまだ届くが、どうする?」 「お止めなさい神樹。深追いして返り討ちにされては意味がありません。今はとにかく、ここを守ることを優先しましょう」 「……まあ、あの糞オカマとの再戦に備えて、無駄な力は使わないに越したことはないか」 しゅるしゅると、神樹の蕾と鈎爪がソルジャーの追跡を諦めて定位置へと戻る。 アルルーナの蔓も同じくだ。 「……ふぅ。とりあえずはなんとかなって何よりね。少なくともさやかちゃんがみんなの治療を終えるまでは、持ち堪えないと」 「本当に超人さん達、悪い人だったのかな……」 「忘れないで頂戴? 私たちがあなた達と同盟を組んでいるのは、あなた達が私たちに理解を示し、環境に対しての考えも改めてくれそうだからよ? あの超人達はそこをはき違えた。ただ主催者と敵対しているだけでここに入れるなら、拳王連合軍まで入ってきちゃうじゃない……」 「だ、ダメっすよそんなの! だって拳王連合軍は、先輩を……ただ怖くて隠れてた人たちを、あんな、あんなに……!」 ステルスモモの両肩が震える。 悲しみの感情以上に、バスターガンダムへの、拳王連合軍への怒りの感情が勝っていた。 「……モモ、一回中に入るよ。超人や拳王連合軍のことはとりあえず保留だ。今はまず、状況を把握しないといけない。 さっきの放送が、あたいにゃどうも引っかかるんだよ」 「引っかかるといえばエリカさん、先程は未来に控えている破滅と言っていましたが、それはどういう意味です?」 改めて影薄達が世界樹に入っていくなか、ふと黒子が疑問を口にする。 そしてそれを聞いたエリカと神樹は、そうだったと言わんばかりに表情を変えた。 「す、すみません。こちらに来てから忙しくてまだ皆さんにもお話していなかったのですが――この世界はこのままでは滅んでしまうのです」 「俺達は、それを食い止めるために色々調べている最中だったんだ。さっきこのそばでなのはっぽい奴らの姿も見かけたし…… ああなのはってのは俺達のチームのリーダーだった奴だ。そいつが、大災害による世界の滅亡を教えてくれたんだよ」 「「え゛?!」」 「驚きです」 そして投下されるエリカ達の爆弾発言。 悲しみに暮れる間もなく世界樹に集った者には、まだまだ安息が訪れそうにない。 【二日目・11時15分/東京都・世界樹】 【影薄組】 【小野塚小町@東方Project】 【状態】健康、首輪解除、混乱 【装備】斬魄刀『神鎗』@BLEACH 【道具】舟 【思考】基本:もう仲間を誰も失わない為にカオスロワを終わらせる 0:え゛?! 1:殺し合い打破のためにも都庁には協力する 2:もう二度と仲間を置いて行こうとしない 3:幽香及びバーダックの名が放送で呼ばれたことに疑問 4:変なの(セルベリア)に因縁つけられちまったね 5:超人達からの情報を鵜呑みにはしないが、一応ダオス達に伝える ※飛竜たちと情報交換して、主催達が九州ロボにいることを知りました。 ※ダオスとの情報交換で、カオスロワちゃんねるの信憑性に疑問を持っています(フェイ・イェンにもたらされた情報より、少なくとも都庁の悪評は天魔王軍による仕業だと理解しました) 【日之影空洞@めだかボックス】 【状態】健康、首輪解除、混乱 【装備】己の拳 【道具】支給品一式 【思考】基本:主催者を倒す 0:え゛?! 1:仲間を守る 2:混沌の騎士が遺した謎を解く 3:↑の全部やらなくちゃあならないのが先代生徒会長の辛いとこだな。 【東横桃子@咲-Saki-】 【状態】健康、首輪解除、深い悲しみと怒り、混乱 【装備】猟銃@現実、斬鉄剣@ルパン三世、野球のユニフォーム 【道具】支給品一式、スマホ、謎の物質考察メモ、筆記用具 【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる 0:え゛?! 1:加治木先輩を殺した拳王連合は絶対に許さない 2:時間があればスマホを使ってネットで情報を探る 3:DMCファンだけど信者の暴動にはドン引き 【黒子テツヤ@黒子のバスケ】 【状態】健康、首輪解除、冷静 【装備】ウィンチェスターM1912 【道具】死出の羽衣@幽々白書 【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる 0:世界の滅亡ですか……流石に驚きました 1:友人たちと生き残るためにも、都庁に協力する 2:空気中に漂う物質への対処法を考える(世界樹が有力?) 3:狂信者には絶対に負けません 【赤座あかり@ゆるゆり】 【状態】健康、首輪解除、深い悲しみ、混乱 【装備】エンシェントソード@Minecraft 【道具】マムルの肉@風来のシレン 【思考】基本:仲間と一緒にカオスロワを終わらせて主人公らしく大活躍! 0:え゛?! 1:混沌の騎士、亡くなった友人達の分も頑張る 2:まどかと同じく、人間と魔物の共存に賛成 3:オオナズチ以外の都庁のモンスターの背中に乗りたい 【エリカ@ポケットモンスター】 【状態】健康、歪みし豊穣の神樹及びアルルーナのトレーナー 【装備】モジャンボ、キノガッサ、他不明 【道具】基本支給品一式、モンスターボール×2(神樹とアルルーナ) 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0 世界樹に集まっている人にも世界滅亡の未来を伝える 1:ポケモンと一緒に生き残る 2:珍しい植物タイプはゲットしておく 3:世界樹の軍勢を手助けする 【歪みし豊穣の神樹@世界樹の迷宮4】 【状態】健康、蕾増加、エリカのポケモン 【装備】なし 【道具】支給品一式 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0 フォレストセル達が戻り世界樹が立て直すまで入り口を死守 1 なのは達、尻がどうのこうの何言ってんだ……? ※都庁近辺にいるなのは組達を既に視認しています 【アルルーナ@新・世界樹の迷宮】 【状態】ダメージ(小)、深い悲しみ、エリカのポケモン 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明品 【思考】基本:雷竜達の遺志を継ぎ、世界樹を守る 0 神樹と共に入り口を死守する 1 お姉さま、世界の滅亡って私も聞いてないです…… 2 拳王連合及びその協力者は皆殺し ※世界樹の魔物の一人です ※三竜や協力者を除き、彼女より強い魔物はもう世界樹内部には残っていません 「はぁ……はぁ……」 ソルジャーは神樹とアルルーナの攻撃をかわし、どこかに身を潜めていた。 たった一度の判断ミスで、かけがえのない仲間を殺されてしまい、逃げ出した主催者を探すこともより困難となってしまった。 だが彼には、それを悔いる余裕もなかった。 「ブルマ……ブルマ……」 脇に抱えていたベジータは、まるで幽霊か何かのように力ない声で、ひたすらにその名を呼んでいた。 そう、バスターガンダムの攻撃はベジータの妻の命も奪っており、その名はつい先ほどの放送でよばれた。 友情を築き上げつつあったアシュラマン達の死にすら反応がなかったのは、これが原因である。 「ベジータ~~~~っ!」 「ブルマ……どうして……」 前ならしゃんと背筋を伸ばしたソルジャーの一喝もまるで効果がない。 そしてソルジャーは、同時に理解していた。ここでまた判断を誤ると、さらに取り返しがつかなくなるということに。 ソルジャー――キン肉アタルは、再び冷静で的確な判断力を取り戻せるのか? 【二日目・11時20分/東京都・どこか】 【超人血盟軍】 【ベジータ@ドラゴンボール】 【状態】健康、金髪恐怖症(小)、首輪解除、深い絶望 【装備】野球のユニフォーム 【道具】支給品一式、ノートパソコン 【思考】基本:死にたくないので野球をする 0 ??? ※何度も瀕死状態から回復したので戦闘力が上がりました。 ※心に穴が空いている状態です。クラウザーさんの歌を聞いた場合、洗脳される危険性がでてきました 【キン肉アタル@キン肉マン】 【状態】健康、首輪解除、傷心、僅かな焦り 【装備】キン肉マンソルジャーのマスク、飛竜が書いた九州ロボの地図 【道具】不明 【思考】 基本:殺し合いを止める 0:まずはベジータに的確に対処 【アシュラマン@キン肉マン】 死亡確認 【バッファローマン@キン肉マン】 死亡確認
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/389.html
殺し合い、か。 いかにも人間どもが考えそうな話だ。 いつでもそうだ。 連中は争うことにしか全力を傾けない。 まるでそうしないと滅んでしまうとでも思っているかのようだ。 しかし、争い続けていてもいつかは滅んでしまうではないか。 なんでそんなこともわからないのだろう。 今回は、戦争というわけではないようだ。巻き込まれている人間の数も少ない。 自分の意思に反してこの場に連れてこられた者には同情するが、助けようとは思わない。 そもそも自分が人を救ったことなどないのだが。 なぜなら人間とは、救うに値しない存在なのだから。 だから俺は、出会った人間を全て殺してやるつもりでいた。 もちろん、俺をこの場に呼んだ主催者も含めてだ。 商店街のほうに歩いていく途中で、後ろから足音が聞こえてきた。 早速俺は、支給品だった剣を構える。 しかし振り向いた先にいたのは人間ではなかった。 「どうもはじめまして~。私はムックと申します」 そいつは、俺が今まで戦ったことのある怪獣どもに似ていたが、そいつらに比べるとどうも容姿に毒が無かった。 毛むくじゃらの真っ赤な巨体。頭の上のプロペラのような突起に大きな目。 「見たところ、あなたも私と同じような仕事をしているのではないですか? 」 「どうだかな。俺はあんたの仕事を知らねえ。あんたは何者だ? 」 「私の仕事は、子供達を楽しませることです」 その怪物は、あっけらかんとした声でそう言ってのけた。 子供を楽しませるだ? 冗談じゃねえ、だとしたら俺とは正反対だ。 俺は今まで、子供も含めた沢山の人間をゴミのように殺してきたんだから。 「・・・・・・なあ、一つ教えてくれ。なんで俺のことを同業者だと思った? 」 「あらら、ご気分を害しましたか。それは申し訳ない。何しろ私達の仲間と良く似た容姿をしていたものですから」 「・・・・・・容姿? 」 「ええ。子供達を楽しませる、姿ですよ」 この俺の姿が子供を楽しませるだと? なんて馬鹿なことを言う奴だ。 この怪獣のどこが子供を楽しませるというのだ。今まで、人を殺すことしかして来なかったのに。 そして、これからも、この場所でも。 「そうか。・・・・・・じゃあな。せいぜい早めに死なないように頑張ってくれや」 「おや? 私と一緒に来ないのですか? 」 「折角だが、断る。あんたとは気が会いそうに無い」 そして俺は、二度と振り返らなかった。 【一日目 2時】 【8-H】 【ゴジラ@実写】 [状態] 健康 [装備] エクスカリバー@fate [道具] 支給品一式 [思考] 1 商店街に向かう 基本方針:出合った人間は皆殺し。人間以外は見逃す 【ムック@ひらけ!ポンキッキ】 [状態] 健康 [装備] 不明 [道具] 支給品一式 [思考] 1 ガチャピンと合流 2 他の参加者達、特に子供を助けながら脱出方法を探す